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掲載日:2018/07/10

頻尿の原因は?飲みすぎ?それとも泌尿器の病気?

~排尿日誌のススメ~

 皆さん、こんにちは。
 突然ですがおしっこが近くて悩んでいらっしゃいませんか?

 年齢とともに男性なら前立腺肥大、女性なら過活動膀胱などを主体とした泌尿器疾患は増加する傾向にあります。
 “おしっこが近い”と言っても様々な原因があり症状も様々です。

 前立腺肥大症に伴う頻尿は肥大した前立腺の真ん中を通る(お団子の串のようです)尿道が周囲から圧排され、狭くなるため一回の排尿では出し切れない尿が膀胱内に貯まり(残尿と呼びます)次の排尿までの時間が短くなること、また肥大した前立腺が膀胱を押し上げることにより刺激となりしっかり貯まっていないのにトイレに行きたくなることが原因です。
 過活動膀胱は日中夜間の頻尿と尿意切迫感(おしっこが急にしたくなり我慢が難しい感覚)を主体とする病態です。女性の頻尿の原因として膀胱炎などとともに多い疾患です。
 
 そして男女問わず夜寝ている間に何度もトイレに行く=夜間頻尿と呼ばれる病態があります。
 睡眠中に一度でも排尿のために覚醒することを夜間頻尿と呼びますが夜間尿回数が2回以上では生活の質に影響することがわかっています。患者さんは“夜にトイレに何度も行く”とか”夜のおしっこが多い“といった表現で夜間頻尿を訴えられますが、膀胱機能(過活動膀胱を含む)または前立腺肥大による病態なのか、単純に夜間に産生される尿が多い(夜間多尿)のか、それとも睡眠障害にともなう頻尿なのかで悩むことがあります。特に高齢者では夜間多尿のことが多く、日中はほとんど尿を産生せず、夕方から翌朝にかけて尿量が増える方もいらっしゃいます。

 こんな時に役立つのが排尿日誌です。排尿日誌は排尿の時刻と排尿量をチェックすることにより頻尿の程度、多尿の程度を知ることが可能で、その方の排尿状況を客観的に知ることができます。私たち医師も患者さんが書かれた排尿日誌をみながら薬の選択をし、一日または夜間の尿量が極端に多い場合には飲水量や時間を検討していただくようにお話しすることもあります。何よりご自身で排尿の状況を知ることができるため、お医者さんにも問題点を伝えやすくなります。
 排尿日誌は一枚の紙と鉛筆と計量カップ(ペットボトルで簡易計量カップを作るのもアイデアです)と時計があればいつでもできます。おしっこの悩みがある方はぜひ排尿日誌をつけてみてください。

[出典]

[執筆者]藤田保健衛生大学 腎泌尿器外科 臨床教授 佐々木 ひと美

[監修]公益社団法人 愛知県医師会

おしっこが近くて悩んでいませんか?

排尿日誌。夜間頻尿・夜間多尿の一例。日中排尿量が550mlに対し夜間尿量が1000ml

[このページの内容に関する留意点]

ご紹介している健康情報は2018年7月時点のものです。

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