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掲載日:2018/11/09

犬・猫にご用心 

~カプノサイトファーガ感染症について~

「カプノサイトファーガ感染症について、現在判明している状況など正しい情報を提供することで、予防対策等について理解を深めていただきたく、厚生労働省において、Q&Aを作成しました。(平成30年9月27日更新)」
とのメールが医師会で配信された。

カプノサイトファーガ感染症とは何ぞや?
最近人・動物・植物を含め、全ての物の世界的交流が激しく、毎年様々な名前の感染症が飛び交っており、その一つであろうと無知な私は判断したが、その内容をチラリと覗いてみたところ全く違っていることに愕然とした。

(要旨)
カプノサイトファーガ属は代表的なものが3菌種あり、そのうち多いものはなんと国内のイヌ86~98%、ネコ84~86%が保菌しており、ほぼ全てのイヌやネコが保菌しているものと考えられる。ただ口腔内に常在している菌であるためイヌやネコは症状を示さない。
人はイヌやネコによる咬傷・掻傷から感染するが、傷口を舐められて感染した例の報告もある。ただ、ヒトからヒトへの感染の報告はない。
潜伏期間は、1~14日とされ(多くは1~5日)、発熱・倦怠感・腹痛・吐き気・頭痛などを前駆症状として、重症化した例が報告されている。重症化すると敗血症を示すことが最も多く、さらに播種性血管内凝固症候群(DIC)・敗血症性ショック・多臓器不全に進行して死に至ることがあり、また髄膜炎を起こすこともある。敗血症例の約26%、髄膜炎症例の約5%が死亡するとされている。軽症例については報告が少ないため、その実態はわからない。
日本においては、1993年から2017年末までに計93例(うち死亡19例)が確認されているが、うち2011年以降の症例が68例で、認知度の高まりや検査法の進歩によって確認される症例数が増えてきている。しかし、把握されていない患者も多く存在していると推測されるとのことで、新たに認識されてきた感染症である。
イヌ・ネコの保菌検査に対応している民間検査機関はなく、本菌はイヌやネコの常在菌であることから、排除することはできない。動物用及び人用、いずれもワクチンはないが、治療法は抗生剤の投与である。

 近年マスコミでは犬派・猫派?などペットに関しての情報が多く見受けられ、またテレビでの視聴率も高く、雑誌の売れ行きも良いようである。ペットは可愛いだけでなく、癒し効果・認知症への効果も認められている。
しかしながら、飼っているイヌやネコが保菌していることを前提に、過度なふれあいは避け、また、イヌやネコに咬まれたり、ひっ掻かれたりしないように注意しよう。ペットには、このような感染症のリスクもあることを理解した上で飼うことが重要であると思われる。

[出典]

厚生労働省ホームページ:カプノサイトファーガ感染症に関するQ&A
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou18/capnocytophaga.html

[執筆者]
 真清田クリニック 纐纈 雅明

[監修]公益社団法人 愛知県医師会

ペットによるひっかき傷からも感染します。

[このページの内容に関する留意点]

ご紹介している健康情報は2018年10月時点のものです。

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