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掲載日:2019/03/01

耳鼻咽喉科の病気

副鼻腔炎とはどんな病気?

1.副鼻腔ってなに?
  鼻腔の周りの顔面骨には、鼻腔とつながる4つの空洞があり、これを副鼻腔と言います。副鼻腔には、ぶつかった時の衝撃をやわらげる働きや頭の骨の重さを軽くしている機能があると言われています。
 4つの副鼻腔はそれぞれ、
 ・額の裏にある「前頭洞(ぜんとうどう)」
 ・両目の間にある「篩骨洞(しこつどう)」
 ・鼻の奥にある「蝶形骨洞(ちょうけいこつどう)」
 ・頬の裏にある「上顎洞(じょうがくどう)」
 と言います。

 副鼻腔のすぐ近くには脳、眼、歯があります。このため副鼻腔に障害を起こして脳や眼に影響することもあります。

2. 副鼻腔炎とはどんな病気?
 副鼻腔炎とは、副鼻腔に炎症を起こした状態です。以前は「ちくのう症」とも言いました。副鼻腔炎を生じると、鼻汁の量が増える、粘り気が強くなる、色がつくようになります。鼻汁が喉に流れることで、痰が増えたり咳が出ることもあります。さらに鼻がつまる、においがわからない、口臭がするなどの症状の他に、頬や目の奥の痛み、頭痛、歯の痛みを生じることもあります。炎症が長期化して慢性副鼻腔炎になると、副鼻腔の粘膜がむくみ、キノコの様な鼻ポリープ(鼻茸)が発生し鼻閉が悪化します。

3. 副鼻腔炎はどうしておきるの?
 風邪をこじらせて治りきらず、細菌やウイルス感染によって鼻粘膜の障害をおこすと、副鼻腔との交通路が狭くなり副鼻腔に炎症を生じて、副鼻腔炎になります。他に、花粉や大気汚染の微粒子なども粘膜を障害して副鼻腔炎を悪化させる原因となり ます。炎症が長引くと副鼻腔内に真菌(かび)が増殖することがあります。真菌性の副鼻腔炎は通常の治療では改善せず多くの場合手術が必要となります。
 鼻の炎症がなくても歯の炎症で、歯性の副鼻腔炎をおこすこともあります。この場合は耳鼻科の治療だけではなく歯科治療も必要です。

4. 副鼻腔炎の検査にはどういうものがあるの?
  耳鼻咽喉科では、鼻の診察をした上で、次の様な検査を行って診断します。
  ・鼻咽腔内視鏡検査(ファイバースコープなど)
  ・副鼻腔画像検査(X線検査、CT、MRIなど)
  ・鼻汁微生物学的検査 など
 これらの検査により、顔面骨の中にあるため直接見ることのできない副鼻腔の状態を確認して治療方針を決めることが出来ます。

5.副鼻腔炎の治療はどうしたらいいの?
  急性期の治療は
  ・薬物療法(抗生剤・去痰剤などの内服、鼻腔粘膜腫脹軽減の ための点鼻など)
  ・局所治療(鼻の処置として分泌物の吸引、霧状にした薬物を吸う
   ネブライザー療法、鼻洗浄など )

  慢性化した場合、急性期の治療に加えて、
  ・マクロライド系抗生剤の少量長期療法(3~6ヶ月間)
  ・自宅での鼻うがい
  ・手術療法(内視鏡下鼻副鼻腔手術)
  などを行います。

 最近では、好酸球性副鼻腔炎と呼ばれる難治性の副鼻腔炎が増えています。この病気は喘息や難治性の中耳炎を合併することが多く、通常の副鼻腔炎の治療では改善せず、手術をしても再発しやすく、病態に合わせた特別な治療が必要です。好酸球性副鼻腔炎は国の指定難病とされています。認定されるには専門の医療機関での診断が必要ですので、まずは耳鼻科専門医にご相談ください。

 副鼻腔炎の治療には長期間かかります。副鼻腔炎にならない、悪化させないために普段から以下のことにも気を付けましょう。
 ・風邪をこじらせない、花粉症を悪化させない
 ・免疫力を高めるためストレスを減らす、十分な休養をとる
 ・鼻やのどの乾燥防止、エアコンの掃除など環境に注意する

  副鼻腔炎は早期の診断、治療が有効です。専門の医療機関へ早めの受診をしましょう。

[出典]

愛知県耳鼻咽喉科医会

[監修]公益社団法人 愛知県医師会

鼻腔とつながる4つの空洞がありこれを副鼻腔と言います

慢性副鼻腔炎になると鼻ポリープが発生し鼻閉が悪化します

[このページの内容に関する留意点]

ご紹介している健康情報は2019年3月時点のものです。

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