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掲載日:2019/04/05

 乾癬を知っていますか?

最近 有名女性モデルが告白したことで知られるようになった「乾癬」。Q and A 形式でこの病気について説明します。
 
Q1.どのような病気ですか?

A1.機械的な刺激を受けやすい頭部、肘・膝、臀部、下腿伸側などに銀白色の鱗屑(過剰につくられ剥がれた角質)を伴った境界明瞭な紅斑が出てきます。関節リウマチのように関節が腫れたり、痛むタイプもあります。乾癬の頻度は日本では人口のおよそ0.1%と推定されています。昔は日本人には稀と思われていましたが、近年増加傾向にあり、現在では決して稀とはいえません。白人では人口の2-3%といわれており、頻度の高い皮膚病として知られています。

Q2.原因は?

A2.まだ完全にはわかっていませんが、遺伝的素因があることは解っています。遺伝的素因に様々な環境因子(不規則な生活や食事、脂肪の多い食事、ストレス、肥満、感染症、特殊な薬剤など)が加わり発症すると言われています。欧米では頻度が高いことに加え、家族内発症が20~40%と高率であることが知られています。ただし日本では家族内発症頻度は4~5%と欧米に比べずっと低率です。

Q3.うつりませんか?

A3.決してうつらないことを強調しておきます。プールや温泉に一緒に入ってもうつりません。乾癬の患者さんは、発疹があるため、周囲からの視線を意識して生活しています。そういった意味では乾癬は極めて社会的な病気であり、患者さんの生活の質が低下しており、行動範囲など活動を制限せざるを得なくなっています。

Q4.悪くなるときは?

A4.かぜ、扁桃炎などの上気道感染症、こすったりする機械的刺激、特殊な薬剤、タバコ、仕事や家庭でのストレスや不規則な生活などがあげられます。

Q5.痒みはありますか?

A5.かゆみはそれほど強くありません。しかし、入浴、アルコールや香辛料の強い食事など、身体が温まるとかゆみが強まることがあります。かゆみはこする刺激の原因になるので、かゆみが強い場合は、内服薬等でかゆみを抑えます。
 
Q6.どんな治療法がありますか?

A6.外用療法、内服療法、光線療法が基本的な治療法です。 外用薬はステロイド外用薬、ビタミンD3外用薬が主に使われます。内服薬としては、レチノイド、シクロスポリン、メソトレキサート(日本では保険適応がありません)が主なものです。紫外線療法は紫外線のもつ過剰な免疫作用を押さえる特性を利用しています。これらの治療法で十分な効果が得らえない場合、また副作用などで内服薬が使えない場合には生物学的製剤という新しい治療薬が使えるようになりました。これらの治療薬や治療法は患者さんひとりひとりの症状に最適なものが選択されます。

[出典]

日本皮膚科学会ホームページ

[執筆者]
山本皮フ科クリニック 山本 敬三

[監修]公益社団法人 愛知県医師会

近年増加傾向にある乾癬。銀白色の鱗屑を伴った境界明瞭な紅斑が出てきます。

治療には塗り薬や飲み薬など、患者さんの症状に最適なものが選択されます。

[このページの内容に関する留意点]

ご紹介している健康情報は2019年4月時点のものです。

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