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掲載日:2017/10/19

内視鏡(胃カメラ)で胃がんを早期発見、治療できるってほんと?

胃がんの早期発見・早期治療について

「早く見つかってよかった。内視鏡って進んでるのね」
お母さんが娘さんにお父さんの病状を電話で報告する内視鏡メーカーによるTVコマーシャルのワンシーンです。長く日本人の死因の上位にある胃がんですが、ここ10数年でさらに内視鏡(胃カメラ)による診断技術と治療技術が進み、多くの患者さんが内視鏡による胃がんの治療を受けるようになりました。
 内視鏡治療のメリットは「お腹や胃を切らずにすむ」ことと「治療の体への負担が小さい」ことです。メスで皮膚を切開したりしないので、傷跡がお腹に残りません。また、がんの部分だけを切り取るため、胃がそのまま全部残ることになります。体への負担も、開腹手術(お腹に切開を入れて胃を切除する方法)よりも小さく、術後の回復も早いです。
 このようにいいことづくめの内視鏡治療ですが、残念ながらすべての胃がん患者さんに行える方法ではありません。内視鏡による胃がん治療は早期胃がんの中でも血管やリンパ管への拡がりがない、早期のなかでもさらに早期の状態の胃がんの患者さんにのみ行うことができます。
 早期胃がんの患者さんの多くは腹痛などの症状がないため、その発見には胃がん検診が重要な役割となっています。以前より胃がん検診として胃のバリウム検査が行われてきましたが、昨年より名古屋市でも(条件付きではありますが)胃がん検診に内視鏡検査が選択できるようになりました。バリウム検査と比較して検査に伴う注意事項(麻酔や出血など)はありますが、胃がんの発見率が高く細胞検査も同時に行えるため早期発見・診断が期待されています。また最近では被検者の苦痛を軽減するための内視鏡機器の開発や、特殊な光を使って病変部を診断する技術も普及してきています。
 非常に早期の段階で診断された胃がんは内視鏡治療が可能で、お腹に傷跡が残らず、1週間程度の入院ですみます。冒頭のTVコマーシャルでも、「父、数日で帰る」という一文がラストを飾ります。
 胃がん検診について、ぜひかかりつけ医に相談してみてください。

[出典]

[執筆者]
独立行政法人地域医療機能推進機構 中京病院 戸川 昭三

[監修]公益社団法人 愛知県医師会

内視鏡による胃がんの治療はメリットがたくさんあります

胃がんを早期発見するためには、定期的な検診が重要です

[このページの内容に関する留意点]

ご紹介している健康情報は2017年10月時点のものです。

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