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掲載日:2018/03/08

顔面神経麻痺ってどんな病気?

顔面神経麻痺について

1.顔面神経麻痺とはどんな病気でしょうか?
 顔面神経の麻痺により表情をつくる顔面の筋肉が動かなくなる病気です。
症状は、
・眼が閉じられない
・口から水がもれる 
など表情筋の麻痺や、
・目の乾燥、聴覚過敏、味覚障害
などです。
 ほとんどは左右どちらか一方に発症します。朝起きて歯磨きした時に気付くことも多いようです。

2.原因は何でしょうか?
 多くはヘルペスウイルスが原因です。寒冷・感冒・過労などが引き金となって、子どもの頃に感染して体内に潜んでいるウイルスが活性化して発症することが多いとされています。その中で、ベル麻痺は顔面神経麻痺の約6割を占めます。ハント症候群は麻痺だけではなく耳介の水疱や痛み、難聴、めまいなどを伴うことがあります。
 その他に中耳炎や糖尿病、頭部外傷、脳腫瘍、脳血管障害などに伴うものもあります。

3.どの科を受診すれば良いでしょうか?
 顔面神経麻痺は中耳や内耳のある側頭骨内で障害が起きることが多いため、耳鼻咽喉科を受診するのが最も適切でしょう。
 手足が動きにくい、声がかすれる、食べ物が飲み込みにくいなど他の症状を伴う場合は、脳に原因があることが多いので神経内科や脳神経外科での検査が必要です。

4.治療法はどのようなものがあるでしょうか?
 ベル麻痺、ハント症候群は早期に治療を開始した方が治癒する可能性が高いので、速やかに耳鼻咽喉科を受診して下さい。
 治療には、
・ステロイド   神経の炎症や浮腫を抑える
・抗ウイルス薬  ウイルスの増殖を抑える
・ビタミンB12  顔面神経の修復を促す
などを中心とした薬物治療を1~2週間行います。
 顔面神経の障害が極めて高度な場合は、手術を行うこともあります。
 顔面を温めたり、顔面の凝りを防ぐためにマッサージすることも有効ですが、電気治療は顔面のこわばりを招くことが多くお薦めできません。リハビリは主治医と相談して行って下さい。

5.麻痺の経過はどのようになるでしょうか?
 麻痺は早期からの適切な治療により徐々に改善します。軽度の麻痺なら1~2ヶ月で治りますが、重度の麻痺では半年以上かかるものもあります。
 1年以上経つと麻痺は固定し、これ以上の改善が期待できなくなります。口を動かしたときに眼が閉じてしまう (共同運動) 等の後遺症を生じることもあります。

 顔面神経麻痺は早期の診断、治療が有効です。耳鼻咽喉科専門医へ早期に受診をしてください。

[出典]

[執筆者]
愛知県耳鼻咽喉科医会

[監修]公益社団法人 愛知県医師会

顔の強張りや痺れは顔面神経麻痺の症状かもしれません

[このページの内容に関する留意点]

ご紹介している健康情報は2018年3月時点のものです。

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