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掲載日:2018/06/15

身近な病気「緑内障」

意外と身近な病気「緑内障」についてご紹介します

 緑内障とは、眼球の奥にある視神経の病気で、日本における失明原因第一位の病気です。40歳以上の日本人の20人に一人の割合で緑内障があるといわれています。緑内障はまれな病気ではなく、実は身近な病気です。

 緑内障は、早期発見、早期治療、そして「治療継続」が何より重要です。
 初期から中期にはほとんど自覚症状はなく、進行するとみえている範囲(視野)の一部に見えにくい場所が出てきますが、両目で見ていると良い方の目が悪い方の見えにくい部分をカバーするため、かなり進行してからようやく気がつくということが少なくありません。治療を行わずに放置し、進行すれば最終的には失明する可能性があります。
 悪くなった視神経を治すことはできません。
 
 ただ一つ確かな治療法は「眼の中の圧力(眼圧)を下げる」ことです。それにより視野の悪化を止める、あるいは悪化を遅くし、日常生活に支障がない状態を生涯維持することが治療目的となります。
 日本人では、眼圧がそれほど高くないタイプの緑内障と診断された人が7割以上であることがわかりましたが、それでも眼圧をさらに下げることが有効です。
 眼圧を下げる方法には、点眼・レーザー・手術があります。
 現在はいろいろな種類の目薬があり、効果と副作用を考慮し、1つあるいは複数の目薬を組み合わせ使用します。目薬だけでは十分眼圧が下がらない、あるいは副作用で目薬ができない場合は、レーザーあるいは手術治療を行います。
 以前は緑内障手術は非常に難易度が高く、合併症も多かったために、長期間入院が必要で、点眼治療から手術治療までには大きな溝がありました。現在はいろいろな手術が開発され、手術時間も入院期間も短くなり、比較的安全に行うことができるようになりました。施設によっては日帰りで行うことも可能です。どの様な治療方法が良いかは、患者さん毎に一番良いと思われる方法を医師が選択します。ただし、どんな治療であっても緑内障そのものを治すことはできず、眼圧を下げるために何度も手術が必要になることもあります。
 
 緑内障と言われて「失明してしまうのではないか」と必要以上に怖がることはありません。自覚症状のない早期に発見されれば、しっかり眼圧を下げ続けることで生涯不自由なく生活することもできます。進行してしまってから発見された場合でも、進行を遅らせることができます。病気を正しく受け止めて治療に取り組むことが必要です。
 自覚症状が出たときには、緑内障がかなり進んでいることがあるので、早期発見・早期治療・治療継続が大切です。
 目のことで不安なことがありましたら、お近くの眼科専門医にご相談ください。

[出典]

日本眼科学会ホームページ
日本緑内障学会ホームページ

[執筆者]
安間眼科 前田征宏


[監修]公益社団法人 愛知県医師会

緑内障は日本における失明原因第一位の病気です

目薬や手術で眼圧を下げる治療法が有効です

[このページの内容に関する留意点]

ご紹介している健康情報は2018年6月時点のものです。

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